ひかる眼科の診療案内

院長の「やさしい」目の病気解説

緑内障と虹彩光凝固術(こうさいひかりぎょうこじゅつ)

原因

緑内障には、いくつかの種類があります。緑内障の原因の1つは、眼圧の上昇と言われています。このタイプには「開放隅角緑内障」と「閉塞隅角緑内障」とがあります。そのほかにも、特殊なものとして、「先天緑内障」や糖尿病やぶどう膜炎によって起こる「続発緑内障」があります。

ここでは、虹彩光凝固術が必要な、眼圧の上昇による緑内障を主に説明します。

目の中には、血液のかわりとなって栄養などを運ぶ「房水」とよばれる液体が流れています。房水は、毛様体でつくられシュレム管から排出され、下図の青い矢印のように流れて行きます。目の形状は、房水の圧力によって保たれて、この圧力を「眼圧」といいます。眼圧は、ほぼ一定の値を保っていますが、時間や身体の向きによって変動します。

この眼圧が上昇する原因によって、「開放隅角緑内障」と「閉塞隅角緑内障」とに分けられます。

開放隅角緑内障

開放隅角緑内障

閉塞隅角緑内障

閉塞隅角緑内障

 

開放隅角緑内障

房水の出口である線維柱帯が徐々に目詰まりし眼圧が上昇することによって起こります。ゆっくりと病気が進行していく慢性の病気です。

また、眼圧が正常範囲(10〜21mmHg)にも関わらず緑内障になる人がいます。これを「正常眼圧緑内障」と呼び、開放隅角緑内障に分類されます。近年行われた全国的な調査(多治見スタディ)の結果から、日本人では緑内障の約9割が正常眼圧緑内障であることがわかりました。

開放隅角緑内障の病因部位

開放隅角緑内障の病因部位

閉塞隅角緑内障

隅角が物理的にふさがって房水の流れが妨げられ眼圧が上昇することによって起こります。60代以上のずっと目が良かった女性に多く見られます。

慢性型と急性型があり、急性型では緑内障発作として現れます。急激な眼圧上昇と視力低下、頭痛や吐き気を伴うこともあり、適切に治療されないと2日から3日で失明することもあります。

閉塞隅角緑内障の病因部位

閉塞隅角緑内障の病因部位

治療

開放隅角緑内障

開放隅角緑内障の症状は、とてもゆっくりと進みます。そのため、眼圧の上下変動や視野の変化をチェックしながら目薬で経過を見て行くことが多くなります。コントロールが良くない場合には、レーザーや手術で治療して行きます。

閉塞隅角緑内障

閉塞隅角緑内障の場合、「虹彩光凝固術」というレーザー治療が行われることがあります。

虹彩光凝固術では、虹彩の端に小さな穴を開け、虹彩の前後に道を作ることによって房水の通りをよくします。それによって、閉塞隅角緑内障発作を防ぐことができるのです。「緑内障の方は注意してください」という飲み薬も、これが終わっていれば、まず大丈夫です。

比較的安全で痛みもなく、5分から10分程度で終わるため入院の必要もありません。治療費は、3割負担の方で27,000円程度になります。

正常な目

閉塞隅角緑内障の目

虹彩光凝固術後の目


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